2025.11.19
エストニアの首都であり最大都市のタリンで開催される世界15大映画祭のひとつ、タリン・ブラックナイト映画祭(PÖFF)にて『架空の犬と嘘をつく猫』ワールド・プレミアを実施!
森ガキ監督が登壇し、現地の映画ファンと熱い交流を行いました。

現地時間11月15日夜に行われたワールド・プレミア上映は、チケット発売開始とともに即完売となる大盛況!本映画祭でも最大数となる約300人が収容できる会場には、幅広い世代や国際映画祭ならではの国境を越えた観客など多彩な映画好きが集まり満席となりました。
上映前には森ガキ監督、宮川宗生プロデューサー、助監督の荒木孝眞氏が登壇。森ガキ監督は「自分の映画人生の原点がこの場所にあるので8年ぶりにまた来ることが出来て本当に嬉しいです」と想いを伝えました。

上映直後には大きな拍手が響き渡り、本作への反響の高さが伺える公式上映となりました。そんな熱気溢れる会場に再び登壇した森ガキ監督は、温かい拍手に包まれる中、今回、日本映画として唯一公式コンペティション部門に選出された本作について観客たちの質問に答えます。
早速、「日本と言われると東京をイメージしますが、なぜこの映画にあるような静かな街にしたのでしょうか?」と全編佐賀でのロケを行った背景を聞かれると、「原作が佐賀なのですが、山吹の心情と感情がすごく佐賀の優しくて静かな土地の空気がとても上手くリンクしていたと思います」と森ガキ監督は回答。
続いて、本作では羽猫家がそれぞれに嘘をついて生きている部分に触れ「監督は嘘について、モラル的にどう思いますか?」と質問が。森ガキ監督は、「嘘つくことは良くないと思います。でも嘘をつくことによって助けられることだったり、生きやすくなることだってあるというのが本作のテーマでもあります。物事は全て表裏一体です」とコメントし、会場からは自然と拍手が沸き起こりました。

舞台挨拶、Q&Aが盛り上がる中、森ガキ監督は最後にエストニア語で「Suur aitäh! (大変ありがとうございました!) 」とメッセージを送り、世界初上映となるワールド・プレミアを締めくくりました。
会場の外にも、森ガキ監督に直接感想を伝える観客たちが溢れました。
「今年観た中で最高の映画でした」「とても楽しくて美しかった」「普段観ている映画は音の種類が多すぎると感じるなかで、この映画は日常の音が反映されたりしていて、落ち着いて美しい映画でした」といった感想を受け取り、世界15大映画祭のひとつに参加する映画人たちから、絶賛の声が届いています。
